海に連れて行ってもらった。目の前にいるヒトをひたむきに大切にしたいと
心底そう思って泣いた。これまで本当にたくさん失敗してきたから、また前を向いて歩いてゆきたいと思いながら。
なんか、今日クライアントさんの周囲の人間相関図とコミュニケーションの話をききながら、いつもどおりスムーズにいくように頭をひねっていたら、
ああ、今自分がこうやって生きてるのって
なんか、ある意味償いみたいな部分があるのかもしれないなあと思った。
変な意味の、罪滅ぼしのために生きてるとか
そういう罪悪感からではなくて、ただなんていうか
自分がこれまで失敗して、散々傷ついたり、誰かを傷つけてきたからこそ
学んだ多くのことを(生かしたいと思ったことはなかったんだけど)
同じ場所で、いまにも転びそうで、いまにもつまづきそうな誰かが
絶対にそうならないように、したいと一生懸命になる
なんか、自分が辛くて苦しんだから
同じ思いを誰にもしてほしくない、というより
こう、ただ淡々とそこで手を貸すことで、自分の過去が刻々と、散って昇華されてゆくみたいな。
誰もが失敗をするし、誰もが傷つくし、誰もが辛い経験をするのだろうけど
でも、ほんとうは、こんなふうに
失敗しなくても済む方法や、傷付かずに済む方法
辛い経験じゃなくて、くぐりぬける方法を
そばで誰かが、ただシンプルに教えてくれてたらさ
きっとわたしも、大事な人たちを一人残らず失ったりしなくても良かったかもしれないって。
そんなふうに支え合えたらこの世界は、ずっと、うんと、美しくて穏やかでみんながもっと、豊かで尊くて喜びに満ちた経験のほうがうんと、増えるとそう思うから。
ただ誰も、コミュニケーションのことや、愛のことや、誰かを許す方法のことを教わってこなかったから
知らなかったから誰も、悪くなくなくて。
でもだからこそ、それを誰もが知っていける世界になってほしいなと思う。
方法を知っている人が、必ずいるからね。
どうせなら、辛くて学びに満ちた経験よりも、
優しくて震えてしまう経験を、ひとつでも多く、してゆこう。