コツコツ、こつこつあって無いようなレシピを整理しはじめて
亀のように遅い、わたしの人生
みんなが脇目も振らずにずんずん前へいくあいだに、じいっと空を見つめる時間のほうが多かったし、今もおなじ
とんでもなく足が遅かったわたしは、文字通り泣きながら体育のときに、みんなが走り終えたときに何周も残っていて、ぼてぼて走った。
走るくらいなら、電車どころか飛行機も乗り遅れても構わない、とおもうくらいに走るのが苦手で、それはいつも、どんなときも
まわりのペースと違ったんだね。
でも、今は、それでよいと思ってる。
焦って、みんなについて行こうと必死でやったり、ときに、誰もついてこれないくらいに速いペースで進んで、周りに誰もいなくなったり
そんな、どんくさくて孤独な人生だったけど
なんかやっと、この先の人生は
そんなマイペースな自分の歩幅を大切に、生きて行ける気がするんだ。
なつやすみに、「かぞく」というタイトルでタオ君が描いてくれた絵。
たった2人のちいさなかぞくは、一生懸命ここまで2人だけでがんばった。
だからもう、なんかやっといろんなことを手放して、安心できる環境を望んでいいのだとようやく思えたんだ。
それが嬉しい。
まだなんか、ときどき途切れる瞬間があるんだけど、夏休みにはなまる皆勤賞でお弁当を完了できたのも手伝って、だいぶ、日々を線で繋げるようになってきてる。
料理や、食べることは、いつも昨日と今日、そして明日へと線でつながっている。
いのちを営むことは、いつもばらばらの点が美しく連なって伸びてゆくところから始まる。
ほんとうにゆっくりだけれど、その感覚を思い出しながら毎日を歩いてく。
しあわせなことだね。