【温度のこと】
良き料理において、味や見た目を重視しがちだと思うけど、意外に実はとても食べつかすために重要な要素が2つある。
それは、量と温度だ。
普段、お店で温かい料理を当たり前に食べたり、お弁当は常温で食べるのことはふつうのことすぎて、意識することは無いかもしれない。
でも実は、温かくあるべきものが温かく、冷たくあるべきものが冷たくあることは、わたしたちの舌をcomfort するために(安心して心地よさを与える)とても、大切な要素だと思う。
そんなわたしは、冷めた料理を上手に食べることが難しい。
あっためようと頑張ってレンジに入れた後に、忘れてしまってカチカチに冷たくなったフィレオフィッシュを食べれなくて、泣いてしまうし、微妙にぬるいジュースも上手に飲めない。
カツ丼がカリカリじゃなくてめちょめちょになってるのも、悲しくて、一度カツ丼をテイクアウトして持って帰る間も十数分の間、時限爆弾を抱えるみたいにして家に着いて、食べるとそれは熱々のカリカリじゃなくなってて、
「タオ君、カツ丼は、店で食べよう」
と神妙に提案したことがある。
わたしの母は、温めるのが面倒で、常に冷やご飯を食べる習慣があった。
わたしはそれがどうも、(自分を大事にしていない)感じに思えて仕方なく、自分のだけは、いつもオーブントースターの前で、熱々のものは熱々にして食べるわたしだった。
ところで子どもに食事を出すときに、どうせ熱いと食べないし、と思って平気で冷えた料理を出しているのなら、少しだけ温めて出してみるとよい。
普段小食のこどもが、食べっぷりが違うことに驚いたりするかもしれない。
乳児が、ミルクを飲むときに冷たくても熱くてもダメで、人肌の温度のしか飲めないように。
持って出掛けて山で食べるおにぎりは、冷たいものを噛んで口の中で丁寧に温めて飲み込むように。
それぞれには[ふさわしい]温度というのがきっと存在する。
いつも書いているけれど、出した料理を家族が食べないのは、料理がまずいからではない。
味だけでなく、見た目や、温度、量に気を払うことで、食事はもっと、食べやすいや、楽で豊かなものになるんだ。
カツ丼の件で示したとおり、温かい作りたてのごはんは、一瞬を逃すともう2度とそれはたべられない。
数分が経過すれば、それは作りたてではなくなる。
だから、日々それをお店でも家でも自分で作ったとしても
日常的に食べられることは、絶対にあたりまえではなく、口に運ばれる瞬間に合わせて誰かが作ってくれている印なんだよね。
温かいだけで、もうありがとうと思わずにはいられない。
今日も、みんなができたてほやほやの美味しいご飯にありつけますように😋
#食育 #量 #食べつかせ #食べることは生きること #感謝