2019-11-6
マイケルというのは、わたしが最後に住んでたnyのアパートの、元旦那さんのルームメイトだった青年。確か生物学かなんかのドクターで、みじんこだかなんだかの生物を育てていて、休みの日も時々、みじんこの様子を見に行ってくる、と出かけていた。
まいとは食の趣味が結構あって、パンを焼くのが好きだったり、アイスも好きで、冷凍庫のアイス置き場のセレクトについて共に分かち合ったりした。
酵母を育てたりするのも、まあミジンコを育むのと似た様なもんだろうから、得意だったのだろうな。
アイビーリーグ(アメリカの名門大学)の青年たちは、まあ中には嫌なやつもいるんだろうけど、わたしが出会ったひとたちは基本みんな良識のあるいい人たちばっかりだった。マイケルは週末になると夜中までパーティに出かけていって、よく酔っ払って(酒ではなく葉っぱのほう)帰ってきた。
日本の有名な大学のひとって、なんとなく学歴にプライド高そうな感じのひとが多いイメージだけど、不思議とアメリカの大学で働いてるみんなは、誰一人えばったひとはいなくて素敵だったなあ。
ある夜には、旦那さんの帰りが遅くて浮気してると思って、(ほんとは違ったけど女の子の家にいた)わたしが泣きながらアイスを抱えて大学の周辺を彷徨いてたときも、家でマイケルが慰めてくれて、とってもいい友達だった。
のちほど結婚した奥さんも、すごい可愛いかんじのひとで、すごく嬉しかった。
マイケルのパンは、すごく優しくて好きだった。
どうしてパンて、人柄がそこに全部出るのかな、と思うくらいに焼いた人の人間性がまるごと剥き出しになる。
実直なひとの焼いたパンは実直になるし、ぬるっとしたひとの焼いたパンはぬるっとする。笑
わたしはパン作りの腕はぜんぜん素人並なんだけど、アメリカにいた頃はよく焼いた。うーん、頑固で癒される味かな、、、😂
日本からもってきたホシノ酵母と、甘酒を入れたカンパーニュだった。
一度ともだちのともちゃんが、わたしのパンを食べて
すごくすごくおいしいと言ってくれたことがあって、
それはとても嬉しかったな。
自分という人間が褒めてもらえたみたいなきもちになるんだろう。
またいつかマイケルにパンの作り方教えてもらいたいな。
ブリオッシュというのは、バターがたっぷり入ったリッチな生地のパン。
ほんとのブリオッシュは本気とかいてまじで美味い。
アメリカにいたころはほぼほぼ食べなかったけど、フランスに住んだとき、本気とかいてまじでブリオッシュという神から授かったこの神々しいパンが
この世界には存在するのだと知ったわたしは、町中のパン屋でブリオッシュを買って全て食べ比べて網羅した。
おかげで、いまだにフランス語で
「ブリオッシュ1個ください。」
という言い方だけ多分、フランス人並みにうまいと思う
作ったことは一度もない。
作ろうとも思わない。
フランスのパン屋にしかあの素晴らしい美味しさは出せないとおもう
生地をミキサーでブーンとする。ねちょっとした生地なので、手ではなく
機械でこねるのがよいらしい。
めちゃくそにバターを入れると書いてある。
コツは、めちゃくそなバターの量らしい。
やさらかくて軽くてデリケートな生地のブリオッシュ。
まるでバターの雲のようなテクスチャーだと書いてる。
いつかまた、フランスではしごして食べたブリオッシュの思い出も思い出してその味を再現したい🤤
パン作り習いたいなー。
そのうち時がきたら一式マイケルとかパンの達人に教えを乞いたい。