Lover’s Leap ヌワラエリヤ
いのちよりもたいせつなこと
命よりも、大切なものって
あるだろうか?
意外とあるとおもう。
愛とか。
なにかを犠牲にして生きるのは、今の時代あまり流行らない。
でも、本当に愛している何かを貫こうと思った時に
命をもってでしか、表すことができない時代もきっと、あった。
たとえば本当に愛しあっているふたりが、
どうしても引き離されなくてはいけなかった時に
あなたと一緒に生きることができないのであれば、こんな命は一度終わりにしようと
寒々しい崖の上から飛び降りるとか。
離れ離れになったとしても、その愛を携えて別々に生き抜く強さを持つことは
正しい道だと
それがほんとうの愛することだと
思ったこともあったけど
今は、生きることが全てだとは思わない。
いのちに、真正面からぶつかって粉々になって、その尊さについて
知りたくて
そして見出したわたしの、ひとつの答えがそれだ。
ところで
ヌワラエリヤは美味しい。紅茶の種類で、ダージリンとかアッサムの他に、セイロン茶というのがあって
セイロンの中のヌワラエリヤをよく飲む。
Lovers leapという縁起の悪い名前のついた紅茶をすすりながら、いつか引き裂かれた愛しあう2人のことを思って、
うん、わたしも身投げしたかもな。
とそう思う朝。
かくも、いのちは美しい。
儚くて、簡単に捨てられるからじゃなくて
なんだろう。
捨ててもただでは転ばない太々しさのようなところが。
だって輪廻転生とかしちゃうなんて、計算高く死ぬにもほどがある。
来世では一緒になりましょ。