タオ君の涙の味。
すこししょっぱくて、あまくて、やさしくて、愛の味。
ほかのひとと違う
って
いいことでも
わるいことでもない
ほかのひとと一緒
も
多分、いいことでも
わるいことでも
ない
あたりまえ の味
あたりまえなんて、ない の味
わたしという人間から
でてくる人間と
わたしという人間が
でてきた人間と
ずうっと
それは続いてゆくんだよね
昨日、あくまが
涙一滴も血の一滴も残さずお金に替える
と言っていたのを聞いて
てんしは、
自分の涙一滴も血の一滴も残さず
なにに替えると
言っていただろうか?
と考えていたら
その一滴が
世界を癒す力になると
いうのを思い出した。
タオ君の涙は、
たぶん同じ。