なぎ『ねぇ、ママ〜。
なーちゃんってすぐわすれちゃうよねぇ〜。
きのうねんどでつくった、うみのいきもののなまえ、またわすれちゃった。』
ママ『さんご?』
なぎ『そう!さんご!
…なーちゃんって、ときとうむいちろうみたいにすぐわすれちゃうよねぇ。』
ママ『忘れてもいいんだよ〜。
そのために記憶力の良い、にぃにやママがいるんだから。』
なぎ『そうかぁ。』
ゆきちゃんが下の子なーちゃんのことを書いてくれたブログ。
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2020-12-09
すぐ忘れちゃうって、普通に考えると
そんなにたいしたことじゃない感じがするとおもう。
たしかに不便だけど、そのくらいで。
でも、それは、入ってるはずのケーキの箱を
何度、何度あけても、空っぽなくらいに悲しいんだよね。
本当は開けたら、
いちごやカラフルな果物や、チョコレートやきらきらした
ケーキが、開けるたびに、いい匂いがして、開けるたびにかわいくて、嬉しくて、幸せな箱の中身を確かめることができるのに。
わたしたちは、それを何度あけても、それが空っぽに感じるくらいに悲しいの。
だから、一生懸命、なにかを覚えておこうとするし、
ぜったいに忘れないように、胸に刻もうとする。
すごく昔に、いつかはるか彼方昔に、たった1回
外国の「けーき」と呼ばれる食べ物を、外国人に見せてもらったことを
必死で思い出すみたいにして
空っぽの箱に、それを描く。
ただ不便だなだけなら、きっとこんなに苦しんだりしない。
みんなの箱には、ちゃんと、開けたらケーキが入ってるでしょ?
ゆきちゃんのようなママが増えるといいなといつも思う。
わたしにも、そのために記憶力のいいナイトがついていて、この前は
「ママは、4歳のときにココに引っ越してきたでしょ?」と
生まれる前のママのことを教えてくれた。笑
ケーキの箱が空っぽでも、大丈夫なんだって思わせてくれる。